2023年1月27日
当機構では、消費者の個人情報保護に対する意識調査を継続的に行っており、2023年1月に最新の調査を実施いたしました。
その結果、企業の個人情報の取扱いに不安を感じる消費者はほぼ7割にのぼること、消費者はWEBサイトやアプリへの個人情報の登録に慎重であること、WEBサイトやアプリを比較する際、個人情報保護についての取り組みを考慮していることなどが分かりました。
また、2022年3月にも同内容の調査を実施しておりましたが、今回の調査でもほぼ同様の結果となり、前回調査の結果を裏付けるかたちになったとも言えます。
調査の結果はホワイトペーパーとして公開しております。消費者が企業やWEBサイト、アプリのどういった点を見て信用できるかを判断しているかについても質問しており、望ましい対応についてもヒントを得られる内容になっております。ぜひご一読ください。
今回のJPACブログでは、調査結果の一部をご紹介します。
【2023年1月調査】
調査方法:インターネットによる調査、実施日:2023年1月23日~2023年1月24日、有効回答者数:551人(男性350人 女性201人)
【2022年3月調査】
調査方法:インターネットによる調査、実施日:2022年3月24日~2022年3月26日、有効回答者数:550人(男性347人 女性203人)
企業に個人情報を提供することによってより利便性の高いサービスを受けることができる一方で、企業が個人情報を漏えいした場合等には被害を受ける可能性もあります。
企業による個人情報の取扱いに不安を感じるかどうかをたずねたところ、「強く不安を感じる」もしくは「やや不安を感じる」をあわせた割合が68.9%となりました(図Ⅰ)。前回調査時においても同条件の回答者が70%とほぼ同様でしたので、やはり多くの消費者が不安を抱いていることがうかがわれます。
また、WEBサイトやアプリに個人情報を登録する際に不安を感じるかをたずねたところ、「非常に不安を感じる」もしくは「やや不安を感じる」を選択した割合が76.9%にのぼりました(図Ⅲ)。
図Ⅲより、WEBサイトやアプリに個人情報を登録する際に多くの消費者が不安を抱くことが見て取れました。
関連して、実際の行動として、WEBサイトやアプリが信用できないと判断して個人情報の登録を中断したことがあるかをたずねたところ、74.6%の消費者が中断の経験があると回答しました(図Ⅶ)。
また、WEBサイトやアプリから個人情報の登録を求められたときの行動としてもっとも近いものをたずねたところ、「サイトやアプリが信用できると感じた場合は登録する」を選択した割合が82.2%と突出して高くなりました(図Ⅷ)。
多くの消費者がWEBサイトやアプリへの個人情報の登録に慎重であると言えます。
現在では、日々新しいWEBサービスやアプリがリリースされており、内容や料金が似通ったものも多くなっています。
個人情報の登録が必要な内容や料金が似通ったWEBサイトやアプリの比較に際して、個人情報保護の取り組みをどの程度考慮するのか質問したところ、「非常に考慮する」もしくは「やや考慮する」を選択した割合が77.7%にのぼりました(図Ⅵ)。
自社のWEBサービスやアプリを選んでもらうために、個人情報保護について真摯に取り組み、消費者に伝えることで信用を得ることが重要であると言えます。
以上、ホワイトペーパーの内容を一部ご紹介させていただきました。ホワイトペーパーではさらに、企業やWEBサービス等が信用できるのかをどういった観点から判断しているのか等についても記載しております。ぜひご参考になさってください。
▶ホワイトペーパーのダウンロードはこちらより
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