2022年8月4日
コロナ禍にはなりますが、夏季休暇の時期が近づいています。
長期休暇の時期は悪意のある者にとってはサイバー攻撃の格好のタイミングと言われています。
8月3日に公表されたフィッシング対策協議会の7月月次報告では、フィッシング報告件数が大幅に増加し
はじめて10万件を超えており、インターネットを利用するすべての方にとって警戒が必要な状況といえます。
休暇中にメーラーを確認する際や、休暇明けにたまったメールを確認する際などは、特に注意が必要です。
■参考 2022年7月フィッシング報告状況(フィッシング対策協議会 2022年8月3日公開)
もちろんフィッシング攻撃以外にも、長期休暇時は悪意のある攻撃や情報漏えいのリスクが高まります。
IPA(情報処理推進機構)が長期休暇における情報セキュリティ対策について発信しています。
組織の利用者向け、組織のシステム管理者向け、家庭の利用者向けにそれぞれ対策が掲載されていますが、
ここでは、組織の利用者向けに紹介されている対策を引用、ご紹介いたします。是非ご一読の上、対策を実施してください。
長期休暇期間中に、社外での対応が必要となるなど、パソコン等の機器やデータ等の情報を持ち出す場合は、持ち出しルールを事前に確認し遵守してください。
長期休暇中に使用しない機器は電源をOFFにしてください。
自宅等に持ち出したパソコン等の機器やデータは、ウイルス感染や紛失、盗難等によって情報漏えい等の被害が発生しないよう、厳重に管理してください。
長期休暇中にOSや各種ソフトウェアの修正プログラムが公開されている場合があります。修正プログラムの有無を確認し、必要な修正プログラムを適用してください。なお、修正プログラムの適用については、システム管理者の指示に従ってください。
長期休暇中に電源を切っていたパソコンは、セキュリティソフトの定義ファイル(パターンファイル)が古い状態のままになっています。電子メールの送受信やウェブサイトの閲覧等を行う前に定義ファイルを更新し、最新の状態になっていることを確認してください。
長期休暇中に持ち出していたパソコンや、データを保存していたUSBメモリ等の外部記憶媒体にウイルスが混入していないか、組織内で利用する前にセキュリティソフトでウイルススキャンを行ってください。
実在の企業などを騙った不審なメールに関する相談が多く寄せられています。こういったメールの添付ファイルを開いたり、本文中のURLにアクセスしたりすることで、ウイルスに感染したり、フィッシングサイトに誘導されたりしてしまう可能性があります。長期休暇明けはメールが多数溜まっていることが想定されますので、特に注意してメールチェックを行ってください。不審なメールを受信していた場合、「添付ファイルは開かず」、「本文中のURLにはアクセスせず」、各組織のシステム管理者に報告し、指示に従ってください。
IPAのサイトでは、上記の組織のシステム管理者向けの対策の他に、組織のシステム管理者向け、家庭の利用者向けの対策も記載されています。是非そちらもご確認ください。
個人情報に関わる資格制度の運営や社員教育、認証付与など総合的ソリューションを提供し、個人情報保護の推進に貢献してまいります。