2024年6月5日
当機構では、消費者の個人情報保護に対する意識調査を継続的に行っており、2024年5月に最新の調査を実施いたしました。
本調査の結果からは、「企業の個人情報の取扱いに不安を感じる消費者はほぼ7割にのぼる」「消費者の多くはWEBサイトやアプリへの個人情報の登録に慎重である」「消費者の多くはWEBサイトやアプリを比較する際、個人情報保護についての取り組みを考慮している」といったことが見て取れます。
調査結果はホワイトペーパーとして公開しています。消費者が企業やWEBサイト、アプリのどういった点を見て信用できるかを判断しているかについても質問しており、望ましい対応についてもヒントを得られる内容になっておりますので、ぜひご一読ください。
今回のJPACブログでは、調査結果の一部をご紹介します。なお、過去に実施した同内容の調査でもほぼ同傾向の結果となっており、当ブログ上の図には前回調査の結果も記載しています。
【2024年5月調査】
調査方法:インターネットによる調査、実施日:2024年5月29~31日、有効回答者数:550人(男性316人 女性234人)
【2023年1月調査】
調査方法:インターネットによる調査、実施日:2023年1月23~24日、有効回答者数:551人(男性350人 女性201人)
企業に個人情報を提供することによってより利便性の高いサービスを受けることができる一方で、企業が個人情報を漏えいした場合等には被害を受ける可能性もあります。
企業による個人情報の取扱いに不安を感じるかどうかをたずねたところ、「強く不安を感じる」もしくは「やや不安を感じる」と回答した割合が68.5%となりました(図Ⅰ)。前回調査時においても同条件の割合は68.9%とほぼ同じ傾向でした。
また、WEBサイトやアプリに個人情報を登録する際に不安を感じるかをたずねたところ、「非常に不安を感じる」もしくは「やや不安を感じる」を選択した割合が76.2%にのぼりました(図Ⅲ)。
こうした結果から、ほぼ7割にのぼる消費者が企業の個人情報の取扱いに不安を感じていると言えます。
上記の図Ⅲより、WEBサイトやアプリに個人情報を登録する際に多くの消費者が「不安を感じている」ことが見て取れました。
他の質問にて、「実際の行動」として、WEBサイトやアプリが信用できないと判断して個人情報の登録を中断したことがあるかをたずねたところ、73.3%の消費者が個人情報の登録を中断した経験があると回答しました(図Ⅶ)。
また、WEBサイトやアプリから個人情報の登録を求められたときの行動としてもっとも近いものをたずねたところ、「サイトやアプリが信用できると感じた場合は登録する」を選択した割合が84.7%と突出して高くなりました(図Ⅷ)。
これらの結果から、消費者の多くはWEBサイトやアプリへの個人情報の登録に慎重であると言えます。
現在では、日々新しいWEBサービスやアプリがリリースされており、内容や料金が似通ったものも多くなっています。
個人情報の登録が必要な内容や料金が似通ったWEBサイトやアプリの比較に際して、個人情報保護の取り組みをどの程度考慮するのか質問したところ、個人情報保護の取り組みを「非常に考慮する」もしくは「やや考慮する」を選択した割合が75.1%にのぼりました(図Ⅵ)。
企業としては、自社のWEBサービスやアプリを選んでもらうために、個人情報保護に適切に取り組み、消費者に伝えることで信用を得ることが重要であると言えます。
以上、ホワイトペーパーの内容を一部ご紹介させていただきました。ホワイトペーパーではさらに、企業やWEBサービス等が信用できるのかをどういった観点から判断しているのか等についても記載しております。ぜひお気軽にご覧ください。
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個人情報保護への取り組みを分かりやすく伝えられることができる手段のひとつして、専門性をもつ第三者からの審査に合格したことを示す第三者認証マークがあります。当機構でもアメリカ発、25年以上の歴史がある「TRUSTe(トラストイー)マーク」を認証付与しております。ご興味をお持ちいただきましたらお気軽にお問合せください。
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